サウンドモニター CDT-400X



CT-100、CDT-200X、CDT-300Xと進化を遂げてきたサウンドモニターも2000年、
S/Nやダイナミックレンジなど数値上でもよりも磨きを掛けてグレードアップしたCDT-400Xが登場する。
常に目指しているのは、ピュアにしてナチュラルな世界水準の音
“Pure Degital Sound System”のキャッチコピーに恥じる事のないサウンドクォリティーが、
現在でも多くのオーディオフリーク達の愛機として活躍している事と思います。






高級感あふれるその飽きの来ないデザインは、発売開始時の
2000年度グッドデザイン賞を獲得しただけの事はあります。
勿論各部にも拘りの高級パーツが使用され、6N-OFC金メッキの
金属性プラグを採用したRCAケーブルや銅メッキシャーシ、
そして前モデルCDT-300Xにも採用された18BitADVANCDE INTERPOLATIVE
D/Aコンバーターの性能を更にフルに発揮させるために、オーディオ回路に
ハイグレードデバイスを採用し理想的な回路パターンを実現するために基盤もブラッシュアップ。
使用の銅箔には通常の2倍に相当する70μ厚を採用する等、徹底してサウンドを追求した。




スペック〜CD部・D/Aコンバーター:18Bit ADVANCED INTERPOLATIVE、
周波数特性:20〜20.000Hz、高調波歪率:0.004%、SN比:100dB(1kHz、IHF-A)、
ダイナミックレンジ:100dB、ワウフラッター:測定限界以下、
サンプリング周波数:44.1kHz、共通部・デジタルIN/OUT:75Ω同軸、
最大出力レベル:3V(CD 0dB再生時)、重量:約1.5kg、発売時価格:¥170.000(税別)。




サウンドモニター最強のサウンドクォリティーと呼ばれたCDT-400Xと、
この企画のリファレンスデッキで往年の銘機Juba7909J。
双方共に18Bit D/Aコンバーター搭載モデルで、
現在でも不動の人気を誇るが待ちに待ったその比較視聴会となりました。




前回同様、出力段に発生するオーバードライブ歪を検知すると
マッキントッシュ社の特許パワーガードが瞬時に入力時のレベルを抑え込み、
基本派型を崩さずに歪を除去するという高機能50W×4chアンプAPA4200と
PWM電源、銅メッキシャーシに金メッキDIN/RCAなど充実したコンストラクションが
与えられた懐かしのカロッツェリア40W×4chモデルGM-3400χ(発売時価格\60.000)を選択。
双方共にブリッジモードで使用する。




この時代は同価格にDENON DCT-A100にナカミチCD-700、
1万円高のマッキントッシュMX5000や2万円高のロックフォードRFX-8250等と
まさにハイエンドカーオーディオ、CDヘッドユニット黄金時代と言っても過言では無かった。
しょっぱなから話が反れましたがCDT-400Xの特徴はどちらかと言うと自然で解像度の高いサウンドを展開する。
前モデルのCDT-300Xよりも個々の粒子が細かく、低域においては躍動感もあり透明感も良好と思えたが、
何処となくダボ付いた様になりパリッと締まってしてくれない様に感じた。
これは間違えなく視聴用アンプのチョイスミスと言う事は後になって気が付いたが、
実はアンプによってかなり左右されるタイプでJuba7909Jの様なそこそこのアンプでも
いい感じに鳴ってくれるユニットとは違い、かなり個々のパーツの吟味が要求されてくる。
後にブラックスのMatrix X2をメーカーさんから借りた時に再度聴き比べをした際、
今まで納得行かなかった音楽の空間再現力もビシッと改善された。
ジャズのピアノ、キックドラムの躍動感や雰囲気も堂々としており、
女性ヴォーカルにおいては表情豊かに再現してくれる。
どちらかと言えば重厚な趣はあるもののトップクラスのサウンドクォリティーがあるのは確かだと思う。
かなりの上級者さんやプロレベルの方、経験豊富な人にはお勧めできるが、
これからの方には絶対お勧めできない事は確かであるし、
現在の専門店でもその神経質なユニットからか?否定しているところもあるとは思う。
間違えなくアンプやスピーカー等には拘りを持ってチャレンジする事をお勧めしたいし、
個々の帯域にポイントがある様に思う為インストールも慎重に…。
ユニットとしては単体では現在、各メーカー主流のAUX機能が使えなかったり
(後継機CDT-450XからAUXが使用可能)と不便な所もありますが、
結構他に比べ壊れ難いところ、そこの利点がやっぱり魅力かなぁ~。


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