サウンドモニター CT-100
知る人ぞ知るサウンドモニター、アンプレスCDヘッドユニットCT-100です。
このデッキが発売していた頃はサウンドモニターは特約店のみの販売だった為、
巷でもあまり出回る事がなかったそうです。
私の記憶ではキチンとしたメーカーのカタログも製作されず専門誌にも殆ど載っていなかったと思います。
詳しい方に聴いたところによると富士通テンの輸出機を日本で使用出来るようにした
CDヘッドユニット?だそうで現在ではかなりレアだとか。
そういえば当時の富士通テン、α4500CTってモデルにどことなく似ている〜。
このデッキも同社の各銘機達(CDT450X等)同様デジタル入出力を装備し
外部DACの追加も可能で、当時発売されておりましたCAX-1(デジプリ)や
デジタルコントロールアンプのDTA-500X等の組み合わせにより機能も音質もバージョンアップが可能でした。
(本機とセットしている写真のDCA-200X(発売時¥150.000税別)はサウンドモニターCAX-1の
後に発売されたデジプリ。18Bit ADVANCED INTERPOLATIVE D/Aコンバーターを搭載している。)
スペック〜CD部・D/Aコンバーター:1Bit8倍オーバーサンプリング、
周波数特性:20〜20.000Hz、SN比:94dB(IHF-Aネットワーク)、
チャンネルセパレーション:65dB、高調波歪率:0.02%(0db.1KHz)、
ワウフラッター:測定限界以下、共通部・LINE OUT(出力レベル):300mv/−20dB、
デジタルIN/OUT:75Ω同軸、電源電圧:13.2V(11〜16V)、
消費電流:約4A、重量:約1.6kg、発売時価格:¥88.000(税別)
この企画のリファレンスデッキ、往年の銘機Juba7909Jと比較視聴してみる事に、
発売時の価格差はあるもののさてその実力は?
DLS最上級グレード、アルティメイトシリーズ・デュアルモノ構造で
2chアンプのUltimate A3(発売時¥200,000)と
コストパフォーマンスと拡張性、実用性を高めた定格出力35W×2chのコンパクトサイズな
GM-X402(発売時¥22.000税別)を視聴用アンプに選択致しました。
全体的には悪くはない様に思うがヴォーカルが先走った感じに聴こえる。
耳に優しく心地よいサウンドは和みがあると言うか、癖が無いというか余り個性が無いので
面白さには欠けるかも知れない。しかし音の定位感とステージングは思いのほか良く、
クラッシック音楽に関しては音像もしっかりとしている。
どちらかと言えば7909Jがキチンと前の方の指定席で演奏を聴いているのなら
CT-100は2階席の一番後ろで聴いている感じに思える。
刺々しさは殆ど皆無、優しく丸い音が特徴的で低域はそれほど張って来ない。
どうも気になるところではあるが中域が少々へこむ様にも思える。
多分元々は別売のデジプリCAX-1を追加した時に本領を発揮するのだと思う。
しかしながらサウンドクオリティーではなく音場が整っていないと嫌だと言う人にはお勧めできるCDデッキではある。
発売時の価格が¥88.000の割には健闘しているのは確かであるが
今現在、元々の生産台数が少なかったらしく殆ど中古でも見なくなってしまいました。