マッキントッシュ MX4000&MDA4000



1994年発売のMX402&MCD411(アンプレスカセットデッキ+CDチェンジャーのセットで発売時\400.000は当時、
私の愛機だったけど…)から2年も満たない1996年、その存在感とデザインでカーオーディオフリークは元より
ホームオーディオマニアまでもが興味を持ち、そして憧れたMX4000&MDA4000が発売された。
当時は必死に貯金して購入したのは今でも昨日の事の様に思え、現在でも大切な私のコレクションです。
現実、大御所の有名アーティストや一流芸能人にも愛用されて来た事はあまり知られてはいませんが、
正に大人のカーオーディオです。因みに後になってMX4000Limited(少量限定モデル)
と言うモノも発売されたが、知っている人が何人いるのだろう?…。






あえて高音質を追求するために、D/Aコンバーター(MDA4000)を別体とした内容は
左右独立サインマグニチュード方式20Bit D/Aコンバーター、
3次GIC型ローパス・アナログフィルターなど従来からの回路をベースに、
高精度で安定したD/A変換を可能にする低ジッター・クロック・リカバリー回路や
DC/DCコンバーター電源などマニア心を擽る仕様となっていた。
(MDA4000は何故か写真撮影しませんでしたが…)




スペック(MX4000)〜CD部・周波数特性:20〜20.000Hz(±0.5dB)、
S/N比:112dB(JEITA)、チャンネルセパレーション:98dB、
高調波歪率:0.005%(1KHz時)、ワウフラッター:測定限界以下、
デジタル出力:0.5Vp-p/75Ω(マッキントッシュ専用同軸)、
共通部・定格出力レベル:3.0V、電源電圧:14.4V(10.8〜15.6V)、
消費電流:1.0A、質量:約1.8kg(本体)、発売時価格:¥138.000(税別)、
(MDA4000)D/Aコンバーター:サインマグニチュード方式20Bitデュアル、
周波数特性:20〜20.000Hz(±0.5dB)、S/N比:117dB、
ダイナミックレンジ:100dB、チャンネルセパレーション:114dB(1KHz時)、
高調波歪率:0.003%(1KHz時)、フォーマット:デジタルオーディオインターフェイス(JEITA)、
インプット1/2:0.5Vp-p/75Ω,同軸タイプ、サンプリング周波数:44.1KHz、
出力電圧:3.0V、電源電圧14.4V(10.8〜15.6V)、消費電圧:0.4A、
外形寸法:244w×53H×256Dmm、質量:2.3kg、発売時価格:¥80.000(税別)。
*2000年マッキントッシュ、メーカーカタログ参照。




発売時はセット価格が¥218.000(税別)と少々高額でしたし、
別体DACとは流石のALPINE Juba7909Jではちょっと辛い比較視聴では御座います。
私的にはこの頃、7909Jを外してこのシステムに組み替えた経験があるので
そのサウンドの違いはよ〜く分っているつもりです。




今回の視聴用アンプはスペックよりも、リスナーの聴感に忠実でありたいとそのコンセプトを貫いた
ナカミチの100台限定スペシャルモデル、4chアンプの1000pa(発売時¥170.000)と
発売当時IASCAファイナル等で活躍したと言う、クォリティーと駆動力を誇る
ハイフォニックスの4chモデルGEMINI(発売時¥125.000)を双方共にブリッジ接続での使用する事に致しました。




一音一音がかなりハッキリするために少々音が硬い傾向がある様な気がしますが
その分、力感と解像度は最高レベルと言える。
レンジは広く帯域内の密度は厚く飾り気のないサウンドを展開する。
ヴォーカルは7909Jに比べ半歩程引きぎめに感じたが、
キックドラム・スネアのアタック感はMX4000の方にそそられるものを感じた。
以前視聴したDENON・DCT-A1の様な瑞々しく透明感のある澄んだ音とは少々違いますので、
女性ヴォーカルをメインに視聴する人には向かないかも知れませんが、
クラッシック音楽のスケール感やベースを弾く手の動きまで緻密に再現してくれる。
ピアノの響きがきつく聴こえる所もあるが、それは量感がかなり良いからなのかも知れない。
実際の所、録音が良くないCDソフトで7909J等を視聴すると確実に
高域が潰れて再生されてしまうモノがあったが、MX4000では全く違和感なく聴かせてくれた。
とにかくきわめて自然体で時に清楚、時にダイナミックな空間表現力は
聴き手を飽きさせないところがあり共感が持てる。
操作性は非常に優れたものであるが、スキップ機能(選曲機能は勿論あるけど…)が
付いていないと言うクラッシック音楽の様に数10分もある曲では最初から聴かなければならなかったり、
一般的なユニットに比べフェイスパネルが大きいために国産車全般には加工しないと搭載出来ない。
そしてMX4000を搭載するのであれば別売りで発売されていた、
MPM4000(パワーアウトップットメーター)は付けて雰囲気も味わって頂きたいかなぁ〜。


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