デノン(デンオン) DCT-A1/DCT-A100/DCT-A1000



グレイス・ゴールドアルミニウムフロントパネル、無垢削り出しのボリュームノブが品位あるデザインと融合。
重量感を醸し出し使用している人にはその優越感と高音質に満足する人も多いと思います。
特にDCT-A1は今もなお、高額で中古品が出回っているとの事です。






発売時は視聴しなくてもカタログ数値と又、その存在感と深みのある飽きの来ない渋いデザインだけで
多くのオーディオフリーク達を虜にし、現在でも末長く愛用している人達もいる事と思います。
特にDCT-A1は発売時\250.000(税別)と言う高級CDプレイヤーで、ずば抜けて高額でした(何故か写真がDCT-Z1になっている)。




スペック(DCT-A1)〜CD部・D/Aコンバーター:バーブラウン社24bit(PCM1704)、
周波数特性:5~20.000Hz(±1db)、S/N比:115dB、ダイナミックレンジ:110dB、
高調波歪率:0.004%、共通部・出力電圧:8V(バランス)4V(アンバランス)、電源電圧:14.4V(11~16V)、
質量1.7kg、発売時価格:\250.000(税別) (DCT-A100)〜CD部・D/Aコンバーター:バーブラウン20bit、
周波数特性:5〜20.000Hz(±1dB)、S/N比:105dB、ダイナミックレンジ:100dB、高調波歪率:0.005%、
共通部・DCT-A1同様、発売時価格\170.000(税別) (DCT-A1000)〜CD部・D/Aコンバーター△Σ方式1bit、
周波数特性:5〜20.000Hz(±1dB)、S/N比:100dB、ダイナミックレンジ:90dB、高調波歪率:0.008%、
共通部・DCT-A1、A-100同様(ただしAUX機能はA-1000のみ無し)、発売時価格¥100.000(税別) *メーカーカタログ参照。




リファレンス機はこのクラスでは銘機とは言っても価格差¥100.000と言うDCT-A1とでは
苦しくなって来ましたかなぁ〜?。アルパインJuba7909Jとの比較視聴です。




視聴用のアンプは、ここまで高額品との視聴ではと行きたい所ではあります。
ミルスペックコンデンサーや航空機素材のヒートシンク等伝統の製法によるサウンドクオリティーで、
繊細で明確な再生能力を発揮するリニアパワーのTO-3トランジスター採用2.2HV(発売時価格¥198.000)と
PWM電源搭載等で安定した電流を供給しハイパワーを実現するケンウッドPSシリーズの2chアンプ
KAC-PS100(発売時価格¥40.000)を選択しました。




途轍もなく情報量が高いのは頷ける。中高域の綺麗で気品さえ漂わせる伸びやかさは、まさにこのDCT-A1の新骨長。
ヴォーカルの妖艶なニュアンスまできちんと再現し7909Jと比較すると骨細な気がする。
もう少し中高域の出し方を低域に振って来れれば言う事なしなのではあるが、
多分DENONのプレイヤー全般に言える事かも知れませんが車内ではキックにトゥイーターを付ける人が多いのではないかと思う。
あまりにも解像度が高いので7909Jがガサツに感じられる所もあるが、
このDCT-A1においてはかなり使用するアンプやスピーカーの相性、
ケーブルに至るまで拘らないと間違えなく本領を発揮しないと断言出来ます。
事実今回の視聴用アンプ、ケンウッドKAC-PS100では何これ〜って言う感じが否めず
悪く言えば純正並、シャリシャリ感しか伝わって来ない。そして同価格かそれ以上の高級アンプでも相性が悪ければ、
そこらへんの中堅クラスのシステム搭載車にも軽くあしらわれると思って頂きたい。
とても気難しいCDユニットではあるが、バシッと決まればどんなサウンドシステムの追随も許さない
クオリティーになる事は間違えない!中途半端な方にはお勧めは出来ないが本気で極めたい方、
かなりの上級者様にはお勧めしたいモノではある。中古で購入の際に注意しなければならない所は、
DENONは内部半田が弱くノイズが発生する可能性が非常に高い。
更に全く低域の出ないモノは壊れており(無神経な人はそのまま使用している者が多いらしいが…)、
修理も少々高額の様ですが元を正せば数十万円と言う高級品って考えれば已むおう得ない所と思う。
格好や見栄では決して購入しない事!


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