カロッツェリア DEX-P1
DEX-P9の生産終了から一時期カロッツェリアも1DINタイプ、
アンプレスCDヘッドユニット(カロッツェリアχは別)の生産を行わずにいましたが
1998年ようやく発売されてきたのがDEX-P1でした。
徹底して高音質に拘り、オーディオ信号を高精度なデジタル信号で伝送し、
処理を行う「デジタルハイビットチューン」コンセプトに基づく、当時としては先進のデジタル技術を導入。
CDから読み取られた16bitのデジタル信号は、Hi-bitコンバーションにより24bit化される等拘りを見せた。
3Wayネットワーク、13バンドイコライザー、タイムアライメント機能を装備するのがこのデッキの特徴で、
現在でも多くの方々に愛されているDEX-P01等の走り的存在。
機能の調整はリモコンを使用しデッキ本体では行えない。
一般的にはプロモード(マルチアンプ)で使用している人が多かったが、
内蔵の機能を全く使用しないスタンダードモードの人もいた様で人それぞれと思う。
スペック〜CD部・信号フォーマット:サンプリング周波数44.1kHz、
量子化ビット数16bit直線、周波数特性:5〜20.000Hz、
SN比:120dB(1kHz、IHF-Aネットワーク)、ダイナミックレンジ:98dB(1kHz)、
共通部・最大出力レベル:4V(100Ω以下)、最大消費電流:4.0A、
使用電源:DC14.4V(10.8〜15.1V使用可能)重量:約1.8kg、発売時価格:¥100.000(税別)、
*DEX-P1取扱説明書参照。
またまた登場!往年の銘機アルパインJuba7909J。
ナカミチやDENONなき今、カロッツェリアとアルパインは現在ではライバルなのかもしれませんねぇ〜。
安定した電源供給を実現する新開発フルカスタム大容量コンデンサー、リニアテクノロジー社製
高性能ハイスルーレットオペアンプ等のテクノロジーを搭載するカロッツェリアPRS-D8400(発売価格\60.000)と
音楽信号を正確にスピーカーに伝送するために、電源部の要であるDC/DCコンバーターは
ファイナルを2パラレルにしたMOS-FETで大型を駆動するイートンの4chアンプで
M's Tuneが施させたPA-1054を視聴用に選びました。
視聴は勿論スタンダードモードです。
全体としてはカロッツェリアらしいスッキリとしたサウンドを展開する。
ヴォーカルは声が若々しく聴こえ、押し出し感は7909Jより6〜7割ほど引っ込んでしまう。
しかし歌い手の息遣い等、リアルさはキチンとあり表現は少し軽めに思うものの安定感は高い。
S/Nが良くどんなジャンルでも平均点以上、一定の水準はこなしてくれる。
前モデルのDEX-P9から少し年数が開いて発表して来ただけの事はあり、
開発には相当の時間と音造りを煮詰めた事と思うが線が細くなってしまった様に思う。
しかし、定位感と立ち上がり、出る所は出て引っ込む所はビシッと引っ込むスピードの速さはいい感じ。
キックドラム・スネアの重心を低く出す所は質量に違和感と物足りなさは残るが、
発売時10万円以下の金額でのCDプレイヤーではオススメしても良いほどと思う。
オーケストラ・クラッシック音楽に置いてエネルギッシュに音楽を再生させたい人には、
ドーンと張って来ないため面白みに欠ける可能性もあるが
純度は割とある様に思うので使用するアンプ等で、雰囲気のあるいいサウンドが望めるかも?。
デッキ自体の操作の欠点は、イジェクトボタンを長押ししないとディスクが出て来ないと言う使い難さがある。
電動開閉扉のギミックが壊れやすいし、ちょっと玩具みたいなフェイスデザインと
オーディオ機器らしからぬ派手なイルミネーションも好き嫌いの分かれるところと思うが…。