カロッツェリアDEX-P01、P01U



2001年“原音に込められた想いまでも、独奏のテクノロジーで描き切る"を
コンセプトに大ヒットCDヘッドユニット、カロッツェリアDEX-P01が登場する。
その端正なアルミフェイス、OLDディスプレーと前モデルDEX-P1と比べ実に
使用する喜びを掻き立ててくれるヘッドユニットとなりました。
更にL/R独立バーブラウン社製の高性能24BitD/Aコンバーターを採用、
ゼロクロスの歪をサインマグニチュード方式によって排除し高い変換性能を実現する。
P1同様、CDの16Bitデジタル信号を24Bitに再粒子化するハイビットコンバーションも搭載し
原音の持つ繊細な響きまでも余すことなく引き出し、真の姿をリアルに表現するという。






そして2004年にダークトーンのアルミフェイスとされた最終形態のDEX-P01Uへとモデルチェンジ。
更にホワイトイルミネーションとあいまって、ストイックな存在感を車内に演出するデザインが渋いですねぇ〜。




スペック〜CD部・D/Aコンバーター:バーブラウン社製24Bit 8倍オーバーサンプリング、
周波数特性:5〜20.000Hz(±1dB)、SN比:107dB(IHF-A/1kHz)、
ダイナミックレンジ:98dB(1kHz)、共通部・最大出力レベル:4V/100Ω、
最大消費電流:4.0A、使用電源:DC14.4V(10.8〜15.1V使用可能)重量:約1.7kg、
発売時価格:¥130.000(税別)、*DEX-P01U取扱説明書参照。




見るからにフェイスデザインでは、かなり負けている古さ爆発のアルパインJuba7909Jとの比較視聴。
コンセプトは現在で言うアナログシステムとプロセッサーDEQ-P01等でアライメントやイコライザー、
クロスオーバー機能を使用するデジタルシステムでの使用を前提としているユニットの為、
少々比較視聴とは違う気もしますが単体ではアナログ機と言う事で、同じ舞台に立たせてみました。
今回は後期モデルのDEX-P01Uを採用する事となりましたが、果たしてその結果は?。




前回同様、ゆとりの強力電源や大型ヒートシンクを採用しピュアでダイナミックな
再生を実現すると言うカロッツェリアの旧χシリーズパワーアンプ、
カロッツェリアGM-3400χ(発売時\60.000税別)をブリッジ接続での使用と、
サブウーファードライブに適したハイパワー出力を持つ150w×2chと
フロントやリア様の75w×2chアンプを組み合わせた4chパワーアンプ、
JLオーディオ450/4(発売時価格¥142.000税別)を75w×2chの出力側で視聴する事にしてみました。




一聴した時の感想はカロッツェリアらしい明るく肌触りのよい質、
軽やかでしなやかと言ったトーンで若干、穏やかと言う印象。
クラッシック音楽においては少々レンジは狭く感じたものの、粗製は決して悪くはない。
ジャズドラムのアタック感は控えめで、思わず身を乗り出して凄いっていう
感動や奏者の動作や表情までは再現しきれない様に思うが、
そこは個人的に前モデルDEX-P1の方が好みだったような気がする。
ヴォーカルの声はJuba7909Jに比べ骨細でアーティストがグイッと
前に出て来るような事はないが、別売りのプロセッサー(DEQ-P01等)で改善されるはず。
しかしメーカーの戦略なのか?各スピーカーをマルチアンプとしなければならない為、
お客様にアンプの台数分負担が掛かる。気づいている人は多いと思うが、
多くのメーカーから多チャンネルアンプ(6chとか)が出現したのもこの頃。
気に入った2chの高級アンプを一台で、ワンオフのN.W等でスピーカーをドライブさせるって言う
ホームオーディオの様な視聴を前提とした方には受け入れられないが、
これも一つのオーディオの楽しみ方と言う事で…。
DEX-P01単体でも勿論、CD再生は出来るがプロセッサーを使用して
カーオーディオライクを楽しんで頂きたいかなぁ〜。
しかし残念な事にこのモデルも2009年に生産終了してしまい、
6chのアンプが付属のモデルDEH-P01に移行してしまいました。


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