アゼスト DRZ9255



1996年にデビューを飾ったDRX9255が、カーオーディオファイルの
一時代を築いてきた銘機として今もなお多くの方達に愛されてきている。
それから8年後その9255の血統を受け継ぎながらも、より熟成を重ね
音の創造を具現するべくDRZ9255が誕生する。
当方でも割と人気が高かったアゼストブランド最後のハイエンドモデルです。






個人的にはDRX9255や前モデルのHX-D1の様なアナログボリュームの方が好きですが、
業界初のバーブラウン社製0.5dBステップの電子ボリューム回路や24bit/192kHz D/Aコンバーター、
ニッケルメッキ仕上げのCDメカニズムシールド等々かなりの高音質設計が施されております。
8ch独立タイムアライメント、4wayデジタルクロスオーバーネットワークや
左右独立5BANDパラメトリックイコライザーも装備するがマニアの方ならご存知の通り
(開発者すら使わない方がいいと言っていた)、音質的に劣化を招くと言う事で
殆どの方はそれらの機能を使用しないダイレクトモードで愛用していると思います。
流石に2004年度グッドデザイン賞を受賞している事があり、フェイスもシックで格好いいですねぇ〜。




スペック〜CD部・D/Aコンバーター:バーブラウン社製24Bit8倍オーバーサンプリング、
周波数特性:5〜20.000Hz(±1dB)、S/N比:112dB、ダイナミックレンジ:100dB、
高調波歪率:0.003%、共通部・電源電圧:14.4V、消費電流:1.4A(CD再生時)、
ヒューズ定格:5A、重量:1.7kg(本体)、発売時価格:¥125.000(税別)、
*2004年メーカーカタログ参照。




今回もやっぱり登場、アルパインがカーオーディオ史に名を残してくれた往年の銘機Juba7909Jです。
そろそろ違うアンプレスデッキと行きたい所ですが、やっぱり使い続けます。




もはや語る事は無いとは思いますが、視聴用には多彩なクロスオーバー機能とバスブースト機能を
備えた多機能4chアンプARCオーディオの4100SignatureEdition(発売価格¥250.000税別)と
全チャンネルの定格出力駆動を保証するパワーバンドウィズス、ハイクォリティーなLPF、
拡張用ラインアウト端子などを装備した4チャンパワーアンプAPA4200(発売時価格\65.000税別)を
双方ブリッジ接続での仕様でテストして見る事に。




視聴は勿論ダイレクトモードです。DRX9255との違いは情報量の高さが明らかに違う。
ヴォーカルは少々スッキリしているが声の質はかなり心地よくでバランスは良好といった所。
結構エリートに仕上がっており、高域シャカシャカで録音されているソースも煩くならず落ち着いた感じがする。
しかしながら上の帯域までそれほど綺麗には伸びてくれる訳ではない為、
女性のアーティストやピアノの瑞々しさまでは再現しきれていない様に思える。
レンジの広さはそこそこ抑えられた感じがあるが、空間表現力は緻密で密度感はある。
低域の解像度はことのほか悪くはなく厚みもあるがスネアドラムの目の覚めるようなアタック音は控えめ。
Juba 7909Jに比べ音を3次元的にとまではいかないまでも、
音の濃さや表情をシャキッと出したい方には向いているのかも知れない。
更にそれほど高級なアンプでは無くても、そんなにいい信号線を使用しなくても、
何気にそつなく音楽を楽しむ事が出来るのはアゼストブランド最後の高級アンプレスCDヘッドユニットの底力と言える。
インストールとしては付属のDC/DCコンバーターがアルパインF#1Statsu CDA-7990Jバリに
でかくなっているので少々置き場所に困るかなぁ〜。しかしクオリティーを考えれば仕方が無いのですねぇ。


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